Comfort Zone

PRIVATE WORKS

  • 写真個展 / Photography / Publish Design
  • 2020
Comfort Zone 制作実績

OVERVIEW

2020年のコロナ禍という社会的な混乱と分断の時期に、「不確実性の中の理と心象」をテーマに開催した写真個展です。自身の不安を乗り越え、写真を通じて見えない繋がりや内面を見つめ直す機会を創出しました。展示空間の企画から設営、広報までを一貫して担当し、来場者との対話を通じて共感を育むことを目指しました。

Comfort Zone 個展の様子
Comfort Zone 制作実績
Photo Exhibition / 2020 / Photography

プロジェクト概要

このプロジェクトは、2020年のコロナウイルス感染症拡大による先行きの不透明感、社会の分断といった特異な状況下で企画・開催した個人写真展です。

目的

個人的な動機:
不明瞭な社会情勢の中で自身の内なる不安と向き合い、写真表現を通じて心を落ち着かせ、精神的な安定を図ること。
社会的な意味合い:
人々が分断されがちな時期に、写真という媒介を通して、鑑賞者との間に見えない繋がりや共感を生み出す場を提供すること。
テーマの提示:
「視えない狭間(The Unseen Divide)」に存在する「理(Logic)」と「心象(Inner Perception)」を、写真作品で問いかけること。

開催背景

2020年は、感染症の影響で多くのイベントが中止となり、人々は先行きの見えない不安と、物理的・精神的な分断に直面していました。そのような状況だからこそ、写真が持つ「立ち止まり、見つめ直す力」を信じ、個展という形でささやかながらも内省と対話の場を設けたいと考えました。

展示内容

主に風景や日常の断片を捉えた写真作品。記憶の曖昧さと写真の役割を重ね合わせ、取るに足りないように見える日常の断片が、実は心に深く残り、最終的には自己を癒す表現へと昇華される過程を描きました。
期間: 2020年6月30日(火)〜7月5日(日)
場所: C7C gallery and shop

担当範囲

企画・コンセプト立案/作品選定・制作/展示設営・空間デザイン

意図したこと

不安の中での「見つめ直し」の機会提供:
コロナ禍という異常な状況下で、多くの人が抱えていた漠然とした不安に対し、私の写真作品が「立ち止まって内省する時間」を提供することを意図しました。
日常の中に潜む普遍的な美や、感情の機微を写真にすることで、鑑賞者自身の心象風景と重ね合わせてもらうことを目指しています。
分断の中での「繋がり」の再認識:
社会的な距離が求められる中で、写真作品を介した感情の共有や、会場での対話を通じて、人と人との見えない繋がり、共感の大切さを再認識してもらうことを意図しました。
物理的な接触が制限されるからこそ、芸術が持つ精神的な結びつきの力を信じ、その場を創出しました。
表現者としての自己との対峙:
「鮮烈で心に深い印象を残す出来事」だけでなく、「取るに足りないが自分にとって心地よい一瞬」も記憶に残り続けるのではないか。光の印象、影の造形、色彩のグラデーション、さざ波のような微細な感動といった、無意識のうちに選択され、心に重なっていくようなささやかな一瞬が、やがて心地よい空間となり、写真表現を通じて自らを深く満たすものとなる、と思い至りました。 これまで撮りためてきた脈絡のない写真群を「まどろみから覚めて忘れられていく淡い夢」のように並べると、それらが「自らの心を癒すもの」であり、私自身の困難な時期における「セルフケア」であり、「表現者としての存在意義の再確認」の場ともなりました。

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